中学生のための確率の勉強法3選【江戸塾】
2024/03/08
『中学数学の確率を習得するためのコツ3選!』
こんにちは!
江戸塾講師の伊藤美影です!
今回は、中学校の数学で学習する確率のコツを3つお伝えしたいと思います!
①樹形図を書くときの2つのポイントを抑える
1つ目のポイントは“規律性”です。
例としてA,B,C,D,Eと5つの項目がある場合は、アルファベット順に書く。
問題文に“田中、鈴木、佐藤、山本、木下”という順で書かれている場合は、その順番で書く。
このように、規律性を守って書くことが重要になってきます。
規律性がない場合、重複して数えてしまったり、数え洩らすことがあります。
そのため、アルファベット順、名前は出てきた順、など規律性をつくって樹形図を書くように練習しましょう。
2つ目のポイントは“名前をつける”ことです。
問題の中には“6人の中から3人給食当番を選ぶ”など、6人の名前が書かれていないことがあります。
その場合は自分で、A,B,C,D,E,Fなど自分でわかりやすい、簡単な名前をつけて樹形図を書いていきましょう。
②“少なくとも”は“そうでない場合”を考える
ここでは例題を用いて説明していきます。
「10円玉を4回投げて少なくも1枚が裏になる確率を求めよ。」
この問題は、“4枚の10円玉が、どれか1枚でも裏になる確率”というふうに言い換えることもできます。
これをそのままの考えていくと、
・1枚が裏になる10円玉の組み合わせの数
・2枚が裏になる10円玉の組み合わせの数
・3枚が裏になる10円玉の組み合わせの数
・4枚が裏になる10円玉の組み合わせの数
この4通りをすべて数えなくてはいけません。
できなくはないのですが、時間もかかり、数え忘れが出てしまう可能性が十分にあります。
ここで、“少なくとも”は、“そうでない場合”を考えるというテクニックが使えます!
そうでない場合というのは、この問題が“少なくとも1枚は裏”となっているので、そうでない場合というのは、“1枚も裏がない場合”を考えるのです。
この解き方は、真逆を考えていることになります。
“少なくとも1枚は裏”←真逆→“1枚も裏がない場合”
“1枚も裏がない場合”というのは、言い換えれば“すべてが表の場合”です。
“1枚も裏がない場合”=“すべてが表の場合”
全てが表の組み合わせの数は、すぐにわかり1つとなります。
よって、“1枚も裏がでない場合”の確率は、すべての組み合わせの数が16なので、
1枚も裏がでない場合=1/16
となります。
ここで、先ほど述べたように、“1枚も裏がでない場合”の真逆は、“少なくとも1枚は裏”なので、さっき求めた1/16を1から引けば、
少なくとも1枚は裏の確率=1-1/16=15/16
となります。よって、15/16がこの答えとなります。
このように“少なくとも”を“そうでない場合”に置き換えることで、計算が単純になり、数え間違いも減り、時間短縮にも繋がります。
③確率が0~1になっているか注意
計算が終わったら、出た答えの確率が0から1の間におさまっているか確認しましょう。
もし、計算できても、確率が3/2とか、2とか、10とかになっていたら間違いになります。
なぜなら、確率の範囲は絶対に“0から1”だからです。確率が1だと100%絶対に起こる確率になり、0だと絶対に起きない確立になります。そのため、計算が終わったら、確実に“0~1”の間に答えがあるかチェックしましょう。
ここまで、中学校の数学で学習する確率のコツを3つお伝えしてきました!
上の3つのコツを意識して確率の勉強に励んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!