現在完了形の英文法学習法【江戸塾】
2024/02/24
【現在完了形】
こんにちは。江戸塾講師の石見潮音です。
今回は、現在完了形の基礎知識から重要なポイントをお伝えしたいと思います。
●基本時制との違い
まず最初に、完了形は、時制の範囲に入ります。
ここで、基本時制と呼ばれる過去形、現在形、未来形との違いは何かというと、基本時制はそれぞれ、ある一時点であるという事に対して、完了形は、2つの時点を結ぶことができるという点にあります。
特に、現在完了形は過去と現在の2つの時点を結ぶことができます。
●完了形の疑問形と否定形
・疑問形<Have / has +S + V,p,p~?>
・否定形<S + have / has + not + V,p,p ~.>
ここで練習を行っておきましょう。
Q:以下の完了形の肯定文を疑問文、否定文に直しなさい。
Ron has lived here since he was a child.(ロンは子供のころからここに住んでいます。)
A:
→疑問文 Has Ron lived here since he was a child?
疑問文は主語とhasの位置を変えることで作ることができます。
→否定文 Ron has not (hasn't) lived here since he was a child.
否定文では、notの省略形が用いられることがあります。以下の表を参考に、頭にいれておきましょう。
(表)
have not | haven't |
has not | hasn't |
●訳し方
以下では、動詞の過去分詞形の事を省略し、V,p,pと表すことします。
現在完了形は訳し方が三つあります。
それぞれの見分け方は、キーワードを頼りにする方法と、文脈による方法の二つの方法があります。従って、完了形の訳し方は、キーワードとセットで覚えていく事が重要です。
ⅰ.継続「(ずっと)~している」
継続のキーワードは、
since(~から、~以来) | for(~間) | How long~?(どれくらい~?) |
です。
sinceは後ろに名詞のみを取る事も、S+Vを取る事も可能です。どちらも訳は~以来となりますが、後ろの品詞が変わるという点で注意が必要です。
継続の訳し方について、それぞれ例文で確認をしていきましょう。
・She has played soccer for three years.(彼女は三年間ずっとサッカーをしている。)
この一文は、完了形を用いることで、三年前と今の間の時制をあらわすことが可能になっています。
・He has lived here since 2020.(彼は2020年から(ずっと)ここに住んでいる。)
ⅱ経験「~したことがある」
経験のキーワードは
once(一回) | twice(二回) | ~times((三回目以降で)~回) |
疑問文と共に:ever(いままでに、これまでに) |
否定文と共に:never(1度も~ない、決して~ない) |
です。
最後の二つのキーワードであるeverとneverは、疑問文と否定文の際に活用することができます。
経験の疑問文の場合、
「Have/has + S + ever + V,p,p ~?」で、「これまでに~したことがありますか。」という文章になります。
また、経験の否定文の場合、
「S + have / has + never + V,p,p~.」で、「1度も~したことがない。」という文章になります。
訳し方に加え、語順も覚えておきましょう!
Have you ever played tennis?(あなたはこれまでにテニスをしたことがありますか。)
ーーYes, I have played it three times.(はい、3回したことがあります。)
ーーNo,I have never played it .(いいえ、一度もありません。)
ⅲ 完了「~した、~してしまった」
*完了と過去との違いは、完了形の場合、その結果が何らかのかたちで今ものこっているという事です。つまり、過去形は、過去の事実を述べたもので、現在との関連性はなく、一方で、げんざいかんりょうけいは、過去の出来事の影響がげんざいに及んでおり、現在に視点があると考えることができます。
完了形のキーワードは
already (もうすでに~) | just (ちょうど~) | recently/lately (最近~) |
否定文と共に:not~yet(まだ~ない) |
疑問文と共に:yet(もうすでに~) |
です。
注意すべきポイントは、yetです。
yetは基本的に文末に位置し、疑問文と否定文でしか使用されません。
例えば、
Have you read my letter yet?(もう私の手紙を読みましたか。)
ーーYes, I have already read it. (はい、もう読みました。)
ーーNo, I have not read it yet.(いいえ、まだ読んでいません。)
●現在完了形の訳で気を付けるべきポイント
「~へ行く」を表す現在完了形は、使用する単語によって意味合いが変わってしまいますので注意をしておきましょう。
①<have/has been to A>…Aに行ったことがある、Aに行ってきたところだ
beenを使用する場合、経験の訳し方と完了の訳し方があり、どちらも過去にAへ行ったが、現在は別の場所にいるという意味合いが含まれています。
②<have/has gone to A>…Aへ行ってしまった
goneを使用する場合、完了の訳し方があり、過去にAへ行き、現在はここにいないという意味合いが含まれます。
以上で、現在完了形の紹介となります。
完了形では、訳し方に加え、注意すべきポイントもありますので、まずは基礎知識として今回お伝えしたことを覚えていきましょう!
また、現在完了形に加え、過去完了形、未来完了形が存在しますので、そちらの紹介ブログも勉強の際に活用してみてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!