国語 評論文の解き方【江戸塾】

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国語 評論文の読み解き方【江戸塾】

2024/10/08

国語 評論文の読み解き方【江戸塾】

こんにちは!laugh

今回は、高校入試や大学入試における国語の評論文の読み解き方についてお話しします📚

 

評論文には、芸術、科学、言語、医療、哲学など、さまざまなテーマ(話題)が出てきます。

まずは、そういったさまざまなテーマの中からどんなものが扱われているのかを掴むことが重要です。

 

次に、筆者の主張(読者に伝えたい内容)が文章中のどこにあるのかを捉えていきましょう。

筆者の主張は第一段落、第二段落に出てくることが多いです。

また、この筆者の主張は、「形を変えて繰り返される」というのが、国語に限らず、長文における基本的な論理展開です。

これはなぜかというと、まったく同じことを同じように言い続けても、読者が飽きてしまい、つまらない文章に感じてしまうからです。

そのため、筆者の主張は、内容はそのまま、言い方や表現技法を変えて繰り返されることが多いのです。

 

主張の言い換えをするときの方法の1つが、「具体例を用いる」というものです。

国語の長文を読んでいるときに、「例えば」という接続詞を見かけることがありますよね?

この「例えば」が、具体例が登場する際の目印です。

筆者の主張は、大抵の場合、抽象的で分かりにくいので、それを読者に理解してもらうために具体例を用います。

われわれ読者は、第一、第二段落あたりに筆者の主張を見つけたら、それがもっと分かりやすく説明されている部分がないかと探すようにしましょう。

 

さらに、評論文においては、「対比構造」を見つけることも大きなポイントになります。

対比構造は、「二項対立」という言い方もされることから分かるように、自分の主張と反対の意見を持ってくることで自分の主張をより強める効果があります。

自分とは違う意見を持つ人をも納得させなければ、筆者としては説明責任を果たしたことになりません。

「あなたの意見よりも私の意見のほうが正しいのではないですか?」というスタンスをとることで、自分と反対の意見を論破することができるのです。

また、対比構造は、文章におけるスパイス的な役割も担っています。

例えば、「日本」の文化を強調するために「アメリカ」の文化を持ち出すことで、結果的に「日本」の文化の特徴や素晴らしさを強調することになるのです。

 

「具体例」「対比構造」は評論文の中で必ずと言っていいほど登場する手法なので、この2つはマスターしておいてください。

 

最後に、評論文を読む際には、「主観を入れずに客観的に読む」ことを心がけてください。

国語を苦手とする人は、主観、つまり自分の気持ちを入れて文章を読んでしまいがちですが、これは国語においてはNGです。

評論文というのは、筆者の主張を書いたものです。

そのため、評論文の読解においては、ただ単に筆者の主張を見つけて理解すればいいのです。

にもかかわらず、そこに「私/僕はこう思う。それなのになぜこの筆者はこんなふうに考えるんだろう?」というような自分の考えが入ってしまってはいけません。

あくまでも客観的、論理的に、さめた目線で読むようにしましょう。

 

「主観を排除する」というのは、国語の長文読解全体において大切なスキルです。

問題演習を積み重ねながらトレーニングしていきましょう。