共通テストの傾向&対策~社会編~【江戸塾】
2024/05/09
こんにちは!
江戸塾講師の伊藤美影です!
今回は、「共通テスト」についての傾向と対策をお伝えします!
最後は社会編です🌏
〈傾向〉
・時間:各60分
・配点:各100点
・形式:日本史/世界史/地理/政治・経済/現代社会
(日本史)
…共通テスト日本史の問題数・配点は、センター試験と比較して大きな変化は見られませんでした。
出題分野もセンター試験と類似したものが多く出題されており、出題された時代も近代史・現代史が全体の3割以上と、センター試験と変わりありません。
あまり変化が見られない中で特徴的だったのは、史料や図、統計などを用いた問題が数多く出題され、受験生の思考力・判断力を問う問題となったということです。
(世界史)
…共通テスト世界史では、教科書をもとに学習した知識と、問題で提示された資料・地図・図版などから読み取った情報を、重ね合わせて判断するような問題が出題されています。
また、歴史用語の知識量だけでなく、歴史に対する理解力や判断力が問われています。
出題構成としては、共通テストに比べ、大問が1つ多増加し、全体の設問数は2つ減少しています。
(地理)
…共通テスト地理の問題数は、センター試験の大問6から大問5に変更されています。
出題内容としては、大問1から大問3までが系統地理から、大問4と大問5が地誌から出題されており、センター試験からの大きな変化は見られません。
その中で、最も特徴的なのが、豊富な資料を用いた出題形式です。
共通テストでは、ほとんどの小問でグラフ・写真・図表などの資料が与えられ、その資料を読み取って解答を導き出すことが求められています。
センター試験でも図表を用いた問題は多くみられましたが、共通テストでは図表の量が格段に大きく増加しています。
(政治・経済)
…共通テスト政治経済では、センター試験と比べ、思考力が必要な問題が増加しました。
政治・経済・国際関係などに関して多面的かつ多角的に考察しているかどうかが重視されているということが問題作成方針にあり、センター試験に比べてマーク数が減少し、資料やデータをしっかり読み解いて考察する問題が増加しました。
(現代社会)
…共通テスト現代社会の出題傾向は、センター試験時代の形式と新しい形式で平均的に構成されています。
出題分野は、広い範囲がまんべんなく出題され、教科書を中心にした対策が必要なセンター試験らしさと思考力・読解力・判断力を求める共通テストの特徴がどちらも織り交ぜられている内容になっています。
〈対策〉
1.歴史の流れを抑える(日本史&世界史)
共通テストの日本史・世界史では、単なる知識量だけでなく、日本史・世界史への理解力や判断力が必要となる問題が多くあります。
そのため、従来のセンター試験への対策のように暗記偏重ではなく、歴史の流れを理解するという勉強法が必要です。
歴史的な出来事を点で覚えるのではなく、背景や、原因・結果、影響などを合わせて線で理解するイメージを持ち取り組みましょう。
また、教科書や参考書は、本文はもちろんのこと、資料・地図・図版、コラムなどにも目を通しておきましょう。
2.図表やグラフの読み取り練習をする(全科目共通)
共通テストで増加した図表や地図、グラフ、資料の読み取りといった問題は「慣れ」も大切です。
そのため、日頃の勉強の中で、意識的に図表や資料に触れるようにしていきましょう。
隙間時間を使って。参考書や教科書でさまざまな図表などに触れるのもいいでしょう。
その場合、ただ眺めるのではなく、「これは何をあらわしているのか?」「つまりどういうことなのか?」と主体的に疑問を持ちながら見る姿勢が、読み取りの力につながっていきます。
問題の解説を読むときも、文字だけで理解が不足したと感じたら、積極的に関連資料を探してみてください。
3.過去問題集を活用する
共通テストは図表・地図・グラフ・資料を使った問題が増加しています。
そのため、過去問題集を活用した勉強をすることで、そのようなパターンの問題にも慣れることができます。
インプットした知識は、問題演習を重ねることにより、実践的で“使える”知識として定着していきます。
因果関係、相関関係、地理的背景、歴史的背景など、さまざまな視点から問題を分析すること、与えられた情報から解答を類推する力が身につきます。
ここまで、「共通テスト」についての傾向と対策~社会編~をお伝えしてきました。
この情報が、共通テストの受験を考えている方のお役に立てると幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!