不定詞の英文法基礎学習【江戸塾】
2024/02/24
【不定詞】
こんにちは!
江戸塾講師の石見潮音です。
今回は、不定詞について紹介を行います。
不定詞についての話に入る前に、準動詞を理解しておきましょう!
●準動詞とは
不定詞、動名詞、分詞をまとめて準動詞と呼びます。
つまり、準動詞とは、動詞の性質を持ちながら、文中で他の品詞である名詞や形容詞、副詞などの働きをするものを指します。
また、準動詞は否定形(notの位置)は必ず準動詞の前と決まっていますので、共通点として覚えておきましょう!
ここで、三つの準動詞の意味やはたらきについて軽くまとめておきます。
不定詞(to + V) | 動名詞(V-ing) | 分詞(V-ing/V,p,p) | |
名詞の働き | 〇 名詞的用法 | 〇 | × |
形容詞の働き | 〇 形容詞的用法 | × | 〇 |
副詞の働き | 〇 副詞的用法 | × | 〇 分詞構文 |
今回は、3つの準動詞の中でも不定詞について詳しく見ていきましょう。
●不定詞の基礎情報
不定詞は to + 動詞の原形 で表します。
不定詞は文中で①名詞の働き(名詞的用法)、②形容詞の働き(形容詞的用法)、③副詞の働き(副詞的用法)を行います。
①名詞的用法「~すること」
不定詞のカタマリが名詞の働きを行うので、主語や目的語、補語になります。
例文で確認を行いましょう。
パターン1:主語になる場合
To exercise every day is good for your health.
品詞分解を行うと、動詞ではisのbe動詞が使用されていることから、to exercise every day までが主語となります。つまり、
To exercise every day【S】 is 【V】good【C】 for your health【前置詞+名詞】.
したがって訳は「毎日運動をすることは健康に良い。」となります。
ここで注意!!
不定詞が実際、このように主語として使われることは、主語が長くなって読みづらかったり、文のバランスが悪くなるため、あまりありません。(→参考☆)
パターン2:目的語になる場合
I need to lose weight.
品詞分解を行うと、不定詞のカタマリはto lose weight(体重を減らすこと)であるので、この部分は動詞であるneed(必要がある)に対する目的語となります。
I 【S】need 【V】to lose weight 【O】.
したがって訳は「私は体重を減らすことが必要だ」となります。
パターン3:補語になる場合
My dream is to play in the NBA.
不定詞のカタマリは to play in the NBA.(NBAでプレーすること)であり、品詞分解を行うと、be動詞が使用されている事より、今回の不定詞は補語であることが分かります。
つまり、品詞分解と訳は、
My dream 【S】is 【V】to play in the NBA 【C】.
「私の夢はNBAでプレーすることです。」
となります。
☆名詞的用法の重要表現<形式主語>
先ほどお伝えしたように、名詞的用法では、「主語が長くて読み辛かったり、文のバランスが悪くなるので、不定詞は主語として使われることはあまりない」のですが、では、主語に「~すること」と持ってきたい場合、どのようにして表すのでしょうか。
この問題を解決してくれるのが、形式主語です。
形式主語の基本形は<It is ...形容詞/副詞... (for +人) to V~>
→「~することは(人にとって)...である。」
ここでのitを形式主語、to + V~ を真主語と呼び、for +人のカタマリは省略可能です。
例文で確認してみましょう。
It is important for you to have breakfast every day.
(毎日朝食を摂る事はあなたにとって重要です。)
この一文での不定詞のカタマリは、 to have breakfast every day.です。
形式主語のitは訳さないので、不定詞のカタマリの代わりにitを置いていると考えると良いでしょう。
また、you(あなた)は不定詞のカタマリ to have breakfast every day.(毎日朝食を摂る)という行為に対する主体となっている点も例文で確認しておきましょう!
②形容詞的用法「~すべき、~できる、~するための」
不定詞の形容詞的用法は、<名詞+to + V>で不定詞が前の名詞や代名詞を修飾する用法です。
例えば、
Give me something to drink.
(何か飲むためのものをください。→何か飲み物を下さい。)
不定詞のカタマリは、to drinkであり、このカタマリの前の単語が、名詞somethingであるので、形容詞的用法であることが読み取れます。
注意
不定詞のカタマリで、前置詞どまりになるパターン
例文で確認していきます。
Ken has a lot of friends to play with.
(ケンは遊ぶための友達を沢山持っている。→ケンは遊び友達が多い。)
ここでの不定詞のカタマリは、to play with であり、注意すべき点は、withの後の名詞が省略されているという点です。
ここで一度、元の文をかんがえてみましょう。
元:Ken plays with a lot of friends.
(ケンは沢山の友達と遊ぶ。)
元の文のうち、a lot of friends がwithの目的語であり、不定詞へと変形すると、不定詞のカタマリには、withまでが残ります。
他にも、
Kobe is a comfortable city to live in. (神戸は住み心地が良い街だ。)
この例文も同様に考えることができます。
③副詞的用法
不定詞が副詞の様に、動詞、形容詞、副詞などを修飾する用法を副詞的用法といいます。この用法には、いろいろな意味があるので、その形や文脈からどのような意味で用いられているのか、判断していきましょう!
ⅰ 目的「~するために、~するように」
Bill is practicing hard to win the championship.
(チャンピオンになるためにビルは練習に励んでいる。)
不定詞のカタマリであるto win the championshipは、練習に励んでいる(is practicing)という動作を修飾しています。
+α 目的を明確に伝えたい場合は、不定詞ではなく、
in order to V~「~するために」や so as to V ~ 「~するために」を使用します。
ⅱ 結果
例文で確認していきましょう。
I wake up to find myself in the hospital.
(私は目覚めると、病院にいた。)
不定詞のカタマリは、 to find myself in the hospital.です。
動詞であるwake up(起きる)は自動詞であり、後ろに目的語を伴わないので、この不定詞は副詞的用法であることが分かります。
ここでは、「病院にいることを知るために目を覚ました」のではなく、「目を覚ました」結果、「病院にいることが分かった」という意味です。
このように、不定詞の内容が、自分の意思と関わりがない場合、結果を表す不定詞となります。
ⅲ 感情の原因<感情を表す形容詞+to + V>
例えば、
I'm happy to meet you.
(あなたに会えてうれしいです。)
不定詞のカタマリは to meet you.であり、カタマリの前には感情を表すhappyという形容詞が来ていることから、この不定詞は感情の原因を表すことが分かります。
ⅳ 判断の根拠「~するとは、~するなんて」
例えば、
He cannnot be gentleman to behave like that.
(そんなふうにふるまうなんて彼は紳士であるはずがない。)
個の用法は、例文の様に、cannot(~であるはずがない)やmust(~に違いない)や感嘆文と共に用いられることがよくあります。
以上で不定詞の三つの用法の紹介とさせていただきます。
それぞれの用法を正確に理解し、長文や英文法の問題で区別していく必要がありますので、例文や問題集を通して知識を自分のものとしていきましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました
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