英語の受動態とは?基本の文法や例文などを紹介【江戸塾】
2024/04/29
【受動態】
こんにちは!江戸塾講師の石見潮音です。
今回は、受動態について紹介を行いたいと思います。
最初に受動態のイメージを付けていきましょう。
受動態の対義語は能動態です。
能動態とは、「誰・何がどうするのか」に焦点を当てた言い方
それに対して、受動態とは、「誰・何がどうされるのか」に焦点を当てた言い方です。
●受動態の表し方
英語の受動態は、< S+ be動詞 + 過去分詞(V,p,p)>です。
例えば、
His books are read by many people.
(彼の本は、沢山の人々によって読まれている。)
これはbe動詞+過去分詞を使用しているので、受動態の文章です。
また、主語がhis books (彼の本)となっているので、「本が読まれる」という受動態の関係になっています。
ここで注目して頂きたいのが by の表現です。
受動態でbyが使用されると、その行為を行う人またはもの<行為者>を表すことができます。
したがって、by~~の訳は、「~~によって」で訳すことができます。
しかし、受動態は「誰・何が~される」の方に焦点を置いているので、by~~が省略されていることがあります。
例えば、
The mail is delivered twice a day.
(郵便は一日に二度配達されます。)
この一文は、行為者は重要ではないですよね。
このように、行為者が漠然として特定できなかったり、不明な場合や、行為者をわざわざ言う必要がなかったり、言わなくても分かる場合は、by~~以降が省略されます。
●受動態の否定形や疑問形
受動態では、be動詞が使用されているので、否定形や疑問形は、be動詞の文章と同じように考えることができます。
つまり、
否定形は S + be + not + V,p,p
疑問形は Be + S + V,p,p
です。
ここで練習を行ってみましょう。
次の一文を否定文、疑問文に直してみてください。
His books are translated into English.
(彼の本は英語に翻訳されている。)
否定文: His books are not translated into English.
(彼の本は英語に翻訳されていません。)
疑問文: Are his books translated into English?
(彼の本は英語に翻訳されているのですか。)
正解できていましたか?間違ってしまった方は、be動詞の内容を復習してみてください!
●受動態の時制変化
受動態で時制を変化する際にも、注目するのは、be動詞になります。
be動詞の形を、過去形現在形未来形へと変化させることで、受動態の時制は変化していきます。
表で確認をしてみましょう!
時制 | 形 |
現在形 | am/is/are + V,p,p |
過去形 | was/were + V,p,p |
未来形 | will + be + V,p,p |
助動詞 | 助動詞 + be + V,p,p |
完了形 | have/has +been + V,p,p |
進行形 | be動詞 + being + V,p,p |
●受動態と文型
能動態から受動態に変形する際に、気を付けて頂きたいポイントとして、
「受動態の主語は、能動態の目的語である」という点です。
このことを前提として、それぞれの文型の一文を受動態に変えてみましょう!
①第一文型<S+V~.>
第一文型では、目的語Oが無いので受動態に変形することが出来ません。
②第二文型<S+V+補語C>
第二文型も、第一文型と同様、目的語Oが無いので受動態に変形することが出来ません。
③第三文型<S+V+O~.>
第三文型は目的語が一つありますので、受動態へと変形することが可能です。
例えば、
Many people loved his songs.
(たくさんの人々は彼の歌を愛していた。)
この文章を品詞分解すると、
Many people 【S】loved 【V】his songs 【O】
となりますので、受動態へと変形させる場合には、目的語であるhis songsが主語となります。
つまり、受動態の形は
His songs were loved by many people.
(彼の歌はたくさんの人々によって愛されていた。)
となります。
注意すべきなのは、時制が過去形であることと、行為者が存在するので、byを使って表現することです!
④第四文型<S +V + O1 + O2>
第四文型では、目的語が二つあるので、二パターンの受動態を作ることができます。
例えば、
My father gave me this watch.
(私の父親は私にこの時計を与えた。)
品詞分解を行うと、
My father【S】 gave 【V】me 【O1】this watch【O2】.
となります。
→パターン1~O1を受動態の主語とする場合~
I was given this watch by my father.
(私は父親によってこの時計を与えられた。)
→パターン2~O2を能動態の主語とする場合~
This watch was given me by my father.
(この時計は、私の父親によって私に与えられた。)
以上のように、第四文型では、2パターンの変形の仕方が存在しますので、それぞれ確認をしておきましょう!
⑤第五文型<S +V +O +C>
第五文型は目的語が一つだけ存在するので、受動態を一つ作ることができます。
例えば、
People call the lion the king of beasts.
(人々はライオンと百獣の王と呼びます。)
品詞分解を行うと、
People 【S】call 【V】the lion 【O】the king of beasts【C】.
目的語であるthe lion が受動態の主語となりますので、変形を行うと、
The lion is called the king of beasts.
(ライオンは百獣の王と呼ばれています。)
となります。
以上で受動態の紹介を終わります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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