こんにちは!江戸塾です✨
今回は中学2年生で習う理科の中でも、重要で面白い「化学変化と原子・分子」について解説します。
「化学」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実は私たちの生活に深く関わる、とても身近な分野です。
今回は「水の電気分解」という有名な実験を中心に、化学変化の仕組みや、そこに登場する「原子」や「分子」の考え方を紹介していきます。
◆ 化学変化とは?
まずは「化学変化」について説明します。
化学変化とは、ある物質が別の物質に変わる現象のことです。
たとえば、鉄がさびる、木が燃える、食べ物が腐るといった現象が該当します。
物質の見た目や性質が変化し、新しい物質ができる点が特徴です。
一方、「物理変化」は、形や状態が変わっても物質そのものは変わっていない現象です。
氷が水に変わるような、状態だけの変化は物理変化と呼ばれます。
◆ 原子と分子の違い
化学変化を理解するためには、「原子」と「分子」の違いを知っておく必要があります。
原子(Atom):物質を構成する基本的な粒子で、それ以上分割できない最小単位とされています(化学的には)。
分子(Molecule):2個以上の原子が結びついてできた粒子で、物質の性質を持つ最小単位のことです。
例えば、水(H₂O)は、2つの水素原子(H)と1つの酸素原子(O)からできた分子です。
分子の組み合わせによって、さまざまな物質が作られています。
◆ 水の電気分解とは?
水(H₂O)に電気を流すと、水が水素(H₂)と酸素(O₂)に分解される反応が起こります。
れを水の電気分解といいます。
実験の基本的な手順:
水に電解質(たとえば水酸化ナトリウムなど)を加えて電気を通しやすくします。
電源装置から電極に電流を流します。
陰極(マイナス極)から水素(H₂)、陽極(プラス極)から酸素(O₂)が発生します。
この反応を化学式で表すと、次のようになります:
2H2O→2H2+O2
この化学反応は、原子の数や種類が変わっていないことから、「質量保存の法則」にもとづいています。
◆ 質量保存の法則
質量保存の法則とは、「化学変化の前後で物質の質量は変わらない」というものです。
水の電気分解のように、物質が変化しても、使われている原子の数は変化していません。
たとえば、反応に使った水分子が2つであれば、水素原子4つと酸素原子2つが含まれています。
これらは分解後も、水素分子2個(H₂×2)と酸素分子1個(O₂)になって存在します。
つまり、反応の前後で物質の種類は変わっていても、原子の数は変わらない=質量は保存されているということになります。
◆ 化学式の見方
化学変化を表すために使うのが化学式です。
化学式には、物質を構成する原子の種類と数が記されています。
| 化学式 | 物質名 | 内容 |
|---|---|---|
| H₂ | 水素 | 水素原子が2つ結びついた分子 |
| O₂ | 酸素 | 酸素原子が2つ結びついた分子 |
| H₂O | 水 | 水素2つ+酸素1つ |
| CO₂ | 二酸化炭素 | 炭素1つ+酸素2つ |
| NaCl | 塩化ナトリウム | ナトリウム1つ+塩素1つ |
たとえば、「H₂O」は水分子で、H(水素)が2つ、O(酸素)が1つ結びついていることを示します。
また、化学反応式では、分子の数を表すために係数を前につけます:
2H2+O2→2H2O
このようにして、反応前後の原子の数が合うように式のバランスを取ります。
◆ 化学変化は身近にもたくさんある
化学変化は実験室だけでなく、身の回りにもたくさん存在しています。
鉄がさびる:酸素と反応して酸化鉄ができる。
食べ物の焼けるにおい:加熱により有機物が分解されて新しい物質ができる。
炭酸飲料の泡:炭酸(H₂CO₃)が分解して二酸化炭素(CO₂)が発生する。
これらはいずれも、新しい物質が生じている点で、化学変化と言えます。
◆ まとめ
「化学変化」「原子」「分子」という概念は、一見むずかしそうですが、理解できると世界の見え方ががらりと変わります。
今回学んだ水の電気分解のように、目に見える変化の背後には、見えない原子や分子の動きがあります。
理科の学習では、「なぜそうなるのか?」を意識することがとても大切です。
ただ暗記するのではなく、現象の仕組みに目を向けていくと、どんどん面白くなってきますよ。
*
江戸塾では、皆さんの目標達成や志望校合格に向けて、全力でサポートいたします。
不安や疑問があれば、一人で悩まず、私たちと一緒に考え、最適な対策を立てていきましょう。
個別指導やオンライン授業にも対応しており、自分のペースで学べる環境を整えています。
また、SNSなどを通じて、いつでも質問を受け付けていますので、お気軽にご利用ください📩
体験授業も随時実施しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
江戸塾で一緒に勉強を始めてみませんか?
受験・医療専門予備校 江戸塾 京都烏丸校
住所:京都府京都市中京区三坊西洞院町565 ラフィーネ御池 508
NEW
-
2025.11.06
-
2025.11.06冬休みは天王寺の塾で学習冬休みは、共通テストに向けた最後の追い込みを...
-
2025.11.06京都烏丸校 英語学習中学生にとって英語学習は極めて重要なスキルの...
-
2025.11.06天王寺の中学生向けの...中学生にとって英語学習は極めて重要なスキルの...
-
2025.11.03京都烏丸・四条で看護...京都烏丸・四条で看護医療系大学・専門学校を目指...
-
2025.11.03大阪の看護予備校なら...大阪で看護医療系大学・専門学校を目指す社会人の...
-
2025.11.01江戸塾経営陣で、古都...江戸塾経営陣で、古都・奈良の大神神社を参拝して...
-
2025.10.28小学生が英語を楽しく...小学生が英語を楽しく始めるための方法はいくつか...
CATEGORY
ARCHIVE
- 2025/117
- 2025/107
- 2025/098
- 2025/088
- 2025/0715
- 2025/0614
- 2025/048
- 2025/0323
- 2025/0218
- 2025/0124
- 2024/1231
- 2024/1119
- 2024/1013
- 2024/091
- 2024/081
- 2024/071
- 2024/061
- 2024/0530
- 2024/0427
- 2024/0320
- 2024/0292
- 2024/0131
- 2023/102
- 2023/0612
- 2023/051
- 2023/0421
- 2023/032
- 2023/0211
- 2023/0110
- 2022/121
- 2022/087
- 2022/064
- 2020/044
- 2020/035
- 2020/021