中学受験対策 “和差算” を徹底解説【江戸塾】
2024/05/13
【和差算】
こんにちは!
江戸塾講師の石見朝海です。
今回は、小学生の算数【和差算】の解き方についてお伝えしていきます!
小学生の算数の範囲でつまずきやすく、中学受験でも出題されるところなので、ポイントを押さえて克服していきましょう。
まず、和差算とは…
ある2つの数を、その和や差を利用して求める問題です。
★重要な公式★
2つの数の和と差が分かっているとき
大きい数=(2つの数の和+2つの数の差)÷2
小さい数=(2つの数の和-2つの数の差)÷2
和差算パターン①
問1 たろう君ははなこさんより200円多くお金を持っていて、2人の合計金額は2000円です。
たろう君とはなこさんはそれぞれ何円持っていますか??
解説
この問題では、2つの数の和と差が分かっているので、和差算の公式に当てはめます!
たろう君(大きい数)=(2つの数の和+2つの数の差)÷2
= (2000+200)÷2
=1100(円)
はなこさん(小さい数)=(2つの数の和-2つの数の差)÷2
=(2000-200)÷2
=900(円)
問2 まわりの長さが30cmで、縦が横よりも3cm長い長方形の面積を求めなさい。
解説
まわりの長さが30cmより、縦と横の長さの和は【30÷2=15】
(長方形のまわりの長さ=縦×2 + 横×2 だから)
2数の和と差が分かっているので、
縦(大きい数)=(2つの数の和+2つの数の差)÷2
=9(cm)
横(小さい数)=(2つの数の和-2つの数の差)÷2
=6(cm)
よって、面積は【縦×横=9×6=54(cm²)】
問3 ある昼の長さは、夜の長さより1時間10分長かった。この日の昼と夜の長さをそれぞれ求めなさい。
解説
2数の和=24時間(1日は24時間だから)、差=1時間10分 なので
昼の長さ(大きい数)=(2つの数の和+2つの数の差)÷2
= (24時間+1時間10分)÷2
=12時間35分
夜の長さ(小さい数)=(2つの数の和-2つの数の差)÷2
= (24時間-1時間10分)÷2
=11時間25分
パターン②
問4 たろう君は、自分と姉と弟の体重を比べてみました。姉はたろう君よりも8kg重く、弟はたろう君よりも4kg軽く、3人の合計体重は94kgでした。3人の体重をそれぞれ求めなさい。
解説
3人の合計(94kg)から、姉と弟の差(8kg+4kg=12kg)、たろう君と弟の差(4kg)を引き、
一番軽い弟の体重に合わせ、人数(3人)で割ると、弟の体重が出ます。
{94-(8+4+4)}÷3=(94-16)÷3
=26(kg)
弟の体重 26(kg)
たろう君の体重 26+4=30(kg)
姉の体重 30+8=38(kg)
問5 三角形ABCで、角Aは角Bより9°大きく、角Cは角Aより18°小さいとき、3つの角の大きさをそれぞれ求めなさい。
解説
3つの角の大きさの関係を線分図にしましょう!
角Aと角Bの差=18°、角Bと角Cの差は9°になるので
一番小さい角Cに基準を合わせ
{全体180°-(18°+ 9°)}÷3=51°
よって
角C 51°
角B 51°+9°=60°
角A 60°+9°=69°
~まとめ~
パターン①のような、2数の和と差が分かっている問題は、公式に当てはめて解いていきましょう!
パターン②のような3つの数を比べる問題は、線分図を描いて解いていきましょう!
ポイントを押さえて、パターン①と②を克服していきましょう!!
ここまで、小学生の算数【和差算】の解き方についてお伝えしてきました
算数に苦手意識がある方、和差算が苦手な方、線分図が分からない方など、中学受験勉強を頑張っている方のお役に少しでもたてると幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!