こんにちは✨江戸塾です!
英語を学んでいると、「過去形」と「現在完了形」はよく耳にしますが、「過去完了形」は少しなじみにくく感じる人も多いかもしれません。
しかし、英語で出来事の順序を明確に説明したりする際には、この「過去完了形」が非常に重要な役割を果たします。
今回は、「過去完了形」とは何か、その使い方や使用される代表的な場面、現在完了形や単純過去形との違いなどを解説していきます。
■ 過去完了形とは?
過去完了形(Past Perfect)は、「過去のある時点よりもさらに前に起こった出来事や状態」を表す文法です。
● 形の作り方
過去完了形は以下のような形になります。
had + 過去分詞(Past Participle)
この「had」は主語に関係なく常に「had」です。
過去分詞は動詞によって異なり、規則動詞であれば「-ed」が付き、不規則動詞の場合は単語によって違う変化形を使います。
例文:
I had finished my homework before dinner.
(夕食の前に宿題を終えていた)
この例では、「宿題を終えた」という出来事が、「夕食」という過去の時点よりもさらに前に起こっていたことを示しています。
■ 過去完了形が使われる場面
過去完了形は以下のような状況で使われます。
それぞれのパターンを具体的な例文とともに見ていきましょう。
1. 出来事の順序を明確にしたいとき
過去の2つの出来事があり、それらが異なる時点で起こったことをはっきり示す必要がある場合、過去完了形を使います。特に「どちらの出来事が先だったか」を明確にする役割を持っています。
例文:
When I arrived at the station, the train had already left.
(駅に着いたとき、電車はすでに出発していた)
この例では、駅に着いたのは「過去」の出来事ですが、電車が出発したのはそれより前です。
そのため、「電車が出発した」部分を過去完了形にしています。
2. 過去の経験や状態を表すとき
現在完了形が「今までに〜したことがある」という経験を表すのに対し、過去完了形は「過去のある時点までに〜したことがある」という文脈で使われます。
例文:
She had never seen the sea before she moved to the coast.
(彼女は海岸に引っ越すまで、一度も海を見たことがなかった)
この文では、「海を見たことがない」という状態が、「引っ越した」という過去の出来事よりも前の状態であったことを伝えています。
3. 間接話法や伝聞における「大過去用法」
「大過去用法」とは、過去の話をしている中で、さらにその前の出来事を表すために過去完了形を使うことを指します。特に間接話法でよく使われます。
例文:
He told me that he had visited Paris before.
(彼は以前パリを訪れたことがあると言っていた)
ここでは、「彼が私に話した」ことが過去の出来事で、「パリを訪れた」ことはそれよりもさらに前の出来事です。
そのため、「had visited」と過去完了形になります。
■ 過去完了形と他の時制との違い
過去完了形は、他の過去時制(特に単純過去や現在完了)と混同されやすいです。
ここではそれぞれの違いを整理します。
● 単純過去(過去形)との違い
単純過去は、過去に起きた出来事をシンプルに述べる時制です。
単純過去の例:
I finished my homework before dinner.
(夕食の前に宿題を終えた)
この文でも意味は通じますが、「宿題を終えた」と「夕食」の出来事が明確に区別されているわけではありません。
順序を強調したいなら、「過去完了形」の方が適切です。
● 現在完了との違い
現在完了形(have/has + 過去分詞)は、「今に影響を与えている過去の出来事」に使われますが、過去完了形は「過去のある時点に対してさらに前の出来事」を指します。
現在完了の例:
I have seen that movie.
(その映画を見たことがある)
過去完了の例:
I had seen that movie before I met her.
(彼女に会う前に、その映画を見たことがあった)
■ 過去完了を使うときの注意点
過去完了形は便利な文法ですが、常に使えばいいというものではありません。以下の点に注意しましょう。
1. 過去の出来事が2つある場合に使う
過去完了形は、「過去の中でもより前の出来事」を示すため、比較対象となる別の過去の出来事が必要です。
文脈にその「比較対象」がないと、過去完了を使う意味が曖昧になります。
2. 過去の順序が明確な場合は過去形でもOK
日常会話や文脈が明らかで順序が自然に伝わる場合、必ずしも過去完了を使わなくてもよいことがあります。
■ 練習問題
最後に、過去完了形を理解するための練習問題をいくつか紹介します。カッコ内の動詞を適切な形にしてみましょう。
1. I (finish) my report before the meeting started.
2. She (not see) the movie until yesterday.
3. They (live) in London before they moved to New York.
4. When we arrived, the guests (already leave).
解答:
had finished
had not seen
had lived
had already left
■ まとめ
過去完了形は、「過去の中の過去」を伝えるための文法であり、英語の時系列を正確に表現するためにとても重要な表現です。
特に、以下のような場面でよく使われます。
過去の2つの出来事の順序を明確にしたいとき
過去のある時点までに完了した経験や状態を表したいとき
過去の出来事の中で、さらに前のことを伝える必要があるとき
慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、文脈や状況に応じて適切に使い分けることで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。
ぜひ、例文や練習問題を参考に、実際に使いながら身につけていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました😬
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